再開発の概要|場所・事業者・スケジュール
道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業は、渋谷区道玄坂二丁目577番1、577番2において実施されている大規模な都市再生プロジェクトです。敷地面積約6,724.77平方メートル、延べ床面積約87,100平方メートルの規模を誇り、道玄坂と渋谷マークシティの間に位置する重要な立地での再開発となります。
事業の推進主体は道玄坂二丁目南地区市街地再開発組合で、参加組合員として三菱地所株式会社が参画しています。設計は三菱地所設計・山下設計設計共同体が担当し、デザイン総合監修は北川原温建築都市研究所が手がけています。施工は戸田建設株式会社が担当し、総事業費は約767億円に及びます。
スケジュールは2022年1月の再開発組合設立から始まり、2023年2月に解体工事に着手、2024年1月16日に新築工事を開始しました。竣工は2027年2月末を予定しており、ホテル部分の開業は2027年夏に設定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区道玄坂二丁目10番他 |
| 最寄駅 | 渋谷駅(京王井の頭線直結、JR・東京メトロ各線 徒歩2分) |
| 施行者 | 道玄坂二丁目南地区市街地再開発組合 |
| 参加組合員 | 三菱地所株式会社 |
| 設計 | 三菱地所設計・山下設計設計共同体 |
| デザイン監修 | 北川原温建築都市研究所 |
| 施工 | 戸田建設株式会社、株式会社ユアテック、株式会社関電工、三建設備工業株式会社 |
| 敷地面積 | 約6,720㎡ |
| 延床面積 | 約87,100㎡ |
| 着工 | 2024年1月16日 |
| 竣工予定 | 2027年2月末 |
| 用途 | オフィス、ホテル、商業施設、広場、緑道等 |
開発される施設の内容・規模
この再開発事業では、高層棟と中層棟の2棟構成による複合施設が建設されます。高層棟は地上30階、地下3階、塔屋2階建てで、高さは約155メートルに達します。用途は事務所、店舗、駐車場となっており、各フロア1,500平方メートル超の貸付面積を有する高機能オフィスビルとして開発されます。

オフィス棟
- 階数・高さ:地上30階、地下3階、塔屋2階・高さ約155m
- 構造:地上:鉄骨造、地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
- 用途:オフィス、商業施設(1~3階)
オフィス棟は、京王井の頭線「渋谷」駅直結の高いアクセス性を有し、各フロア1,500㎡超の貸付面積を提供する高機能オフィスビルとして計画されています。

ホテル棟
- 階数・高さ:地上11階、地下2階、塔屋1階・高さ約60m
- 構造:地上:鉄骨造、地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
- 用途:ホテル、商業施設
ホテル棟には、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが運営する「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA(仮称)」が出店予定で、120~130室の客室に加え、ルーフトッププール、レストラン&バー、スパなどを備えたラグジュアリーブティックホテルとなります。

特筆すべき施設として、エリア最大級のルーフトッププールとルーフトップレストラン&バーが設けられます。さらに最新ウェルネスを体験できるスパ、多彩なジャンルのレストラン、シアタールーム、ジムなども完備され、豊富なエンターテインメント機能を提供します。
公共空間・周辺整備
- 広場:約850㎡の交流・憩い空間
- 緑道:約50mの樹木に囲まれた緑道
道玄坂一丁目と二丁目をつなぐ南北ネットワークを形成し、隣接する渋谷マークシティとの接続部には、来街者の交流・憩い空間として広場や緑道を整備します。
現地の様子をレポート(2025年5月時点)


- 工事状況:地下解体工事及び新築工事が進行中
- 周辺環境:渋谷駅西口エリアに位置し、渋谷マークシティに隣接。再開発により、地域の回遊性と賑わいの向上が期待されます。
建設現場の様子です。奥の白い仮囲いが今回の計画敷地。手前の駐車場部分にはアパホテルが計画されています。2024年1月の着工から約半年が経過し、地下部分の基礎工事に入っています。道玄坂沿いの建設現場は高いフェンスで囲われており、工事の進捗状況を示す看板が設置されています。
既存の新大宗ビル1号館から5号館をはじめとした7棟の建物群が解体された跡地では、地上部分の鉄骨構造の組み立てが開始されています。高層棟の建設予定地では、30階建ての構造に対応した大規模な基礎工事が実施されており、将来の高層建築物を支える堅固な基盤が形成されています。
地域・駅の変化と今後の影響
道玄坂二丁目南地区の再開発は、渋谷駅周辺の都市機能を大幅に向上させる効果が期待されています。高さ約155メートルの高層棟は道玄坂エリアの新たなランドマークとなり、渋谷の西側スカイラインを劇的に変化させることでしょう。
京王井の頭線渋谷駅および渋谷マークシティとの直結により、交通利便性が大幅に向上します。これにより、渋谷駅西口エリアの回遊性が高まり、道玄坂全体の活性化が促進されることが見込まれています。また、各フロア1,500平方メートル超の高機能オフィスビルの誕生により、新たなビジネス拠点としての地位も確立されます。
ラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA」の開業により、渋谷エリアの宿泊機能が大幅に強化されます。エリア最大級のルーフトッププールやルーフトップレストラン&バーは、国内外の観光客や宿泊客を引きつける魅力的な施設となり、渋谷の文化的価値向上に大きく貢献することが期待されています。
- 交通利便性の向上:京王井の頭線「渋谷」駅直結により、駅からのアクセスが大幅に改善されます。
- 地域の活性化:オフィス、ホテル、商業施設の整備により、道玄坂エリアの賑わいが創出されます。
- 防災機能の強化:帰宅困難者のための一時滞在施設の整備など、防災対応力が強化されます。
- 歩行者ネットワークの強化:道玄坂一丁目と二丁目を結ぶ歩行者ネットワークの形成により、地域の回遊性が向上します。
まとめ|この再開発の注目点
道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業は、渋谷の西側エリアに新たな文化とビジネスの拠点を創出する画期的なプロジェクトです。最大の注目点は、高さ約155メートルの高層オフィスビルと、ラグジュアリーブティックホテルの2棟構成による複合開発であることです。
特に「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA」の開業は、渋谷のホテル業界に新たな価値基準を提示することになります。エリア最大級のルーフトッププールやルーフトップレストラン&バーを備えた施設は、遊び慣れた大人をターゲットにした上質なエンターテインメント空間として、渋谷の新たな魅力を発信する拠点となるでしょう。
京王井の頭線渋谷駅直結という立地の優位性も見逃せません。この接続により、渋谷駅西口エリアの交通結節点としての機能が大幅に強化され、道玄坂全体の回遊性と利便性が向上します。
- 特徴まとめ:「渋谷駅直結×地上30階・高さ約155mの超高層複合ビル×広場・緑道整備」
- 完成予定:2027年2月末
- 注目ユーザー層:渋谷エリアでのビジネス展開を検討している企業、観光・宿泊施設を利用する来街者、投資家
- 今後の予定:2024年1月の着工に続き、2027年2月の竣工を目指して工事が進行中。テナント情報や施設の詳細については、今後の発表に注目が集まります。
総事業費約767億円という大規模投資により実現される高機能オフィスビルは、各フロア1,500平方メートル超の貸付面積を有し、多様な働き方に対応した最新のオフィス環境を提供します。これにより、渋谷は商業・文化・娯楽の拠点に加えて、新たなビジネス中心地としての地位も確立することになります。
2027年の完成時には、渋谷の西側エリアの景観と機能が劇的に変化し、東京の重要な文化・ビジネス拠点として生まれ変わることが確実です。この再開発は、渋谷の未来を決定づける歴史的なプロジェクトとして、その動向が注目されています。
行政資料
【関連資料】
・「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」再開発組合設立のお知らせ(2022/1/28)
・「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA(仮称)」出店決定(2022/5/18)
・「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可及び特定建築者の決定について(2022/11/22)
・「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」新築着工(2024/1/16)
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