再開発の概要|場所・事業者・スケジュール
大崎駅西口F南地区再開発は、東京都品川区大崎二丁目および三丁目地内で実施されている第一種市街地再開発事業です。約0.6haの敷地面積を有し、総事業費は約381億円という大規模プロジェクトとなっています。

事業の推進主体は2021年3月に設立された大崎駅西口F南地区市街地再開発組合で、参加組合員として住友不動産が参画しています。設計は日建設計が担当し、施工は前田建設工業が行っています。
プロジェクトのスケジュールは、2018年3月の都市計画決定から始まり、2021年3月に組合設立認可、2022年3月に権利変換計画認可を経て、2023年1月に建築工事着工、2026年2月の建築工事完了を予定しています。当初の計画から若干の工期延長があり、完成時期は2025年度から2026年2月へと調整されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区大崎三丁目 |
| 最寄駅 | JR・りんかい線「大崎」駅 徒歩2分圏内 |
| 敷地面積 | 約5,050㎡(約0.6 ha) |
| 延床面積 | 約53,400 ㎡ |
| 階数・高さ | 地上37階・地下3階/最高約143 m |
| 竣工予定 | 2026年2月中旬 |
| 参加組合員 | 住友不動産株式会社 |
| 設計/施工 | 日建設計/前田建設工業 |
開発される施設の内容・規模
建設される施設は地上37階、地下3階、高さ143メートル、延べ面積53,400平方メートルの複合タワーとなります。このタワーには多様な機能が集約されており、現代の都市ニーズに対応した設計となっています。

住宅部分は約451戸のマンションが計画されており、良質な都市型住宅の供給を目指しています。商業・業務機能としては、事務所スペース、店舗、保育所、公益施設が配置され、地域の利便性向上に寄与します。

建物の構成は、地下1階から地下3階が駐車場等、地上1階が店舗・保育所等、2階から5階が事務所・公益施設として計画されており、低層部に生活に密着した施設を配置することで、地域コミュニティの活性化を図っています。
また、大崎駅南改札から後背地にいたる連続した歩行者デッキネットワークや歩道状空地の整備も予定されており、駅周辺の回遊性向上と歩行者の安全性確保に配慮した設計となっています。

現地の様子をレポート(2025年6月時点)
2025年6月時点における大崎駅西口F南地区の建設現場では、本格的な建築工事が進行中です。2022年夏に既存建物の解体工事が完了し、2023年1月から新築工事が開始されて以降、着実に工事が進捗しています。

現地では高層部の躯体工事が進行しており、タワーの骨格となる構造体の建設が確認できます。JR大崎駅西口から徒歩圏内という立地の良さから、建設現場周辺は多くの通勤者や住民が行き交う活気あるエリアとなっています。
地域・駅の変化と今後の影響
大崎駅周辺は近年、継続的な再開発により大きく変貌を遂げています。この西口F南地区再開発は、そうした変化の中でも特に重要な位置づけを持つプロジェクトです。

まず、住宅供給の観点では、約451戸の良質な都市型住宅の供給により、大崎エリアの居住人口増加が見込まれます。これにより地域の活性化とともに、周辺商業施設の利用促進や新たなビジネス機会の創出が期待されます。
交通インフラの面では、歩行者デッキネットワークの整備により、大崎駅と周辺エリアの回遊性が大幅に向上します。これは既存の商業施設や今後開発される施設との相乗効果を生み、エリア全体の価値向上に寄与することが予想されます。
オフィス機能の充実により、大崎副都心としての機能強化も図られます。事務所スペースの提供により、新たな企業誘致や既存企業の拡張ニーズに対応し、地域の経済活動の活性化に貢献することが期待されています。
また、保育所や公益施設の整備により、子育て世代や高齢者への配慮も充実し、多世代が住みやすい環境整備が進むことになります。これは持続可能な地域発展の基盤となる重要な要素です。
まとめ|この再開発の注目点
- 注目ポイント:「駅徒歩2分×地上37階・住宅約450戸×事務所・店舗・保育・広場整備」
- 完成予定:2026年2月中旬
- 想定ターゲット層:都心居住を志向する単身〜ファミリー層、働く層、子育て世帯、防災・生活利便を望む地域住民
- 今後の見どころ:商業・保育のテナント構成、防災設備・広場の整備進行状況、歩行者ネットワークの完成可否に注目
大崎駅西口F南地区再開発プロジェクトは、単なる高層マンション建設を超えた、地域の未来を見据えた総合的な都市開発事業として注目に値します。
第一の注目点は、住宅・オフィス・商業・公益施設を複合した多機能型開発である点です。現代の都市ニーズに対応した機能集約により、利便性の高い都市環境を実現しています。
第二に、歩行者ネットワークの整備による回遊性向上です。大崎駅との接続性を重視した設計により、エリア全体の価値向上を図っている点は、今後の都市開発のモデルケースとなり得ます。
第三に、子育て支援施設や公益施設の充実により、単に住宅を供給するだけでなく、コミュニティ形成を重視している点です。これは持続可能な地域発展の観点から重要な要素となっています。
最後に、品川区の副都心機能強化という広域的な視点での開発である点も重要です。東京の都市機能分散と地域バランスの改善に寄与する戦略的な開発として、その成果が注目されます。
2026年2月の竣工に向けて、この再開発プロジェクトは大崎エリアの新たなシンボルとなり、品川区全体の魅力向上に大きく貢献することが期待されています。
行政資料
直近リリース
・「大崎駅西口F南地区第一種市街地再開発事業」組合設立(2021.3.15)
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