【港区】六本木ヒルズの南側に新たな超高層街区が誕生へ|高さ300m級の複合ビルとタワーマンションが計画中
再開発の概要
六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業は、六本木ヒルズに隣接する港区六本木五丁目西側に接するエリアが対象となる東京都心の大規模再開発として位置づけられる。開発事業主は森ビルと住友不動産であることが発表されており、通称「第二六本木ヒルズ」とも称される注目のプロジェクトである。
対象エリアは東京都港区六本木五丁目、六本木六丁目及び麻布十番一丁目各地内にまたがり、敷地面積は約10.1haに及ぶ。東京都港区の都心でありながら前代未聞の広い開発エリアとなり、事業面積約8万㎡、総延床面積約108万㎡にもなる超大型計画として計画されている。
事業の進展については、2024年4月8日に、この「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の都市計画が決定されたことで大きく前進した。2025年度からの着工、2030年度の竣工を目指しており、工事期間は60カ月、25年度に解体着手の予定となっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業名称 | 六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 |
| 所在地 | 東京都港区六本木五丁目(六本木ヒルズ南側一帯) |
| 施行面積 | 約10.1ha(特定街区:A-1街区・B街区 約2.9ha) |
| 主な用途 | オフィス、ホテル、住宅、商業、劇場、展望施設など |
| 建物構成 | A-1街区:地上66階・地下8階・高さ約327m(日本最高クラス) B街区:地上70階・地下5階・高さ約288m |
| 総事業費 | 非公表(特定街区のみでも超大型規模) |
| 施行者 | 六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合 |
| 事業協力者 | 森ビル株式会社、住友不動産株式会社 |
| 着工予定 | 2025年度 |
| 完成予定 | 2030年度 |
施設の内容
本再開発事業の施設構成は、複合的な都市機能を集積した大規模な複合施設として計画されている。事務所・ホテル・店舗・展望施設・集会場・劇場などで構成する地上66階、地下8階、高さ327メートル級の超高層建築物が中核となる見込みである。
東京都都市整備局の発表によると、延べ面積 A-1街区 約794,500平方メートルを含む大規模な施設建築物が建設される計画となっている。これらの施設は、オフィス機能、商業機能、宿泊機能、文化・エンターテインメント機能、そして居住機能を統合した複合型の都市開発として位置づけられている。
森ビルの開発コンセプトである「立体緑園都市」の理念に基づき、「安全安心で緑豊かな丘陵都市」を主なコンセプトに掲げているとされ、従来のヒルズシリーズの発展形として計画されている。
六本木ヒルズ→虎ノ門ヒルズ→麻布台ヒルズときたので次は「麻布十番ヒルズ」と予想します。
- A-1街区(業務・観光機能)
オフィスやホテル、劇場、展望施設、会議場、商業施設などを整備し、国際的なビジネスと文化の拠点を形成します。 - B街区(住宅・生活機能)
約850戸を想定した高層住宅に加え、周辺と連携する商業施設・ワークスペースなども整備される予定です。


また、敷地内には16,000㎡の屋上庭園「都心の森(仮称)」を配置。緑地やオープンスペースも充実し、六本木の新たな景観資源となることが期待されています。
現地の様子と都市基盤整備
現在の現地では、施設建築物や都市基盤整備に関係する実施設計を始めると共に、建物などの現況調査と環境アセスメント、それに、地上測量などの各種調査が行われた段階にある。
都市基盤整備の面では、駅まち広場や交通結節広場、道路ネットワークや地区内のバリアフリー動線など、六本木駅前の拠点を支える都市基盤を整備する計画が進められている。
具体的な公共施設整備として、補助線街路第4号線(幅員25m)、拡幅道路(幅員0~5m)、地区幹線道路(幅員17~18m)等の道路インフラが計画されており、六本木エリア全体の交通アクセス改善に寄与することが期待されている。

地域への影響と期待
この再開発事業は、六本木エリアの都市機能を大幅に向上させる影響が予想される。この地区は、六本木ヒルズと麻布台ヒルズの間に位置しているため、森ビルでは2つの施設との相乗効果を期待しているとされており、既存の都市開発との連携による地域全体の価値向上が見込まれている。
森ビルの特任執行役員の家田玲子は「既存のヒルズと一体的に活用し、唯一無二の街づくりを進める」旨を表明しており、森ビルの都市開発ノウハウを結集したプロジェクトとして位置づけられている。
森ビルの辻慎吾社長は「見たことのないような街」になると力を込めており、「都心に森を造る」、「麻布台ヒルズ超える」との意気込みを示している。
合理的かつ健全な土地利用と多様な都市機能の集積により、魅力的な複合市街地を形成することを目的とするという事業目標の下、六本木エリアがさらなる国際都市としての機能を獲得することが期待されている。
まとめ
六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業は、東京都心における最大級の再開発プロジェクトとして、2030年の竣工に向けて着実に進展している。森ビルと住友不動産による共同開発として、従来のヒルズシリーズを超える規模と機能を持つ複合都市の創出を目指している。
ただし、森ビル社長の辻慎吾は、2025年の年頭所感で、この六本木五丁目西地区のこの時点での進捗状況について「非常に難しいプロジェクトであるうえ、工事費や工期などの見極めも難しくなっている」と課題も認識している状況である。
それでも、六本木ヒルズ、麻布台ヒルズに続く森ビルの新たな都心開発拠点として、東京の国際競争力向上と、持続可能な都市モデルの実現に向けて重要な役割を果たすことが期待される。2025年度の着工に向けて、権利者との合意形成と事業計画の精査が続けられており、東京の都市景観を大きく変える歴史的なプロジェクトとして注目を集めている。
行政資料
・建設常任委員会>六本木五丁目西地区地区計画の決定(原案)について
・都市再生特別地区(六本木五丁目西地区)都市計画(素案)の概要(森ビル株式会社・住友不動産株式会社)
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