再開発の概要|場所・事業者・スケジュール
東京都文京区後楽二丁目で進む後楽二丁目南地区第一種市街地再開発事業は、飯田橋駅北側に位置する約2万7200平方メートルの区域を対象とした大規模な都市再開発プロジェクトです。事業主体は後楽二丁目南地区市街地再開発準備組合で、住友不動産、五洋建設が事業協力者として参画しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区後楽二丁目 |
| 最寄駅 | JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋」駅 |
| 施行者 | 後楽二丁目南地区市街地再開発準備組合 |
| 事業協力者 | 住友不動産株式会社、五洋建設株式会社 |
| 敷地面積 | 約20,050㎡(事業区域面積:約27,200㎡) |
| 延床面積 | 約300,000㎡ |
| 着工予定 | 2027年度(解体工事着手:2026年度予定) |
| 竣工予定 | 2030年度 |
| 供用開始予定 | 2031年度 |
| 用途 | 住宅、事務所、店舗等 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 階数 | 地上35階、地下3階 |
| 高さ | 約170m |
立地は飯田橋駅から徒歩圏内という利便性の高い場所で、区域西側に目白通り、南側に外堀通り、東側に小石川運動場がある一帯となっています。現在の敷地には五洋建設ビル、飯田橋デルタビル、Ns飯田橋ビル、住友不動産飯田橋ビル5号館・2号館本館など複数の建物が建っており、これらが再開発により一体的に整備されます。
スケジュールは2024年度以降に環境影響評価手続きと都市計画決定を進め、2026年度の解体工事着手、2027年度の本体工事着工、2030年度の竣工、2031年度の供用開始を目指しています。現在は2023年9月から環境影響評価調査計画書の縦覧が開始されており、計画が本格化している段階です。
開発される施設の内容・規模
再開発により建設される施設は、地上35階、地下3階、高さ約170メートルの超高層複合ビルで、総延べ面積は約30万平方メートルという大規模な建物となります。構造はRC造、S造、SRC造の混合構造で、敷地面積約2万50平方メートルに対し、建築面積約1万3200平方メートルの効率的な配置が計画されています。

- 住宅:高層部に約250戸の共同住宅を配置。
- オフィス:中層部に業務施設を整備。
- 商業施設:低層部に店舗を配置し、地域のにぎわいを創出。
- 公共施設・周辺整備:駅前広場や歩行者デッキの整備により、周辺地域との連携を強化。
施設の用途は住宅、事務所、店舗などの複合用途で、住宅部分は約250戸が予定されています。配置計画では西側に高層ゾーン、東側に低層ゾーンを設ける構成となっており、周辺環境との調和と機能性の両立を図っています。
このプロジェクトの特徴は、単なる建物の建て替えではなく、文京区の玄関口にふさわしい複合市街地の形成を目指していることです。また五洋建設も本社を構えており、事業者としてかなり力を入れていることが推測されます。飯田橋駅までのアクセス性強化、安全で快適な歩行空間の整備、多様なオープンスペースの創出、水害等にも対応した防災機能の拡充など、総合的な都市機能の向上が計画されています。
現地の様子をレポート(2025年5月時点)
現在の後楽二丁目南地区は、飯田橋駅北側の商業・業務地区として発展してきたエリアです。既存の建物群は高度成長期からバブル期にかけて建設されたものが多く、建物の老朽化や耐震性の問題、都市機能の更新が課題となっていました。

現地はまだ工事等が始まっている気配はありません。エリア周辺は飯田橋駅という交通結節点に近く、JR総武線・中央線、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線が利用できる立地条件の良さから、多くの通勤者や来訪者が行き交う賑わいのある場所となっています。また、東京ドーム、後楽園、小石川後楽園などの観光・レクリエーション施設も近く、多様な人々が訪れる地域特性があります。
地域・駅の変化と今後の影響
後楽二丁目南地区の再開発は、飯田橋駅周辺のまちづくりにおいて重要な意義を持っています。文京区では「後楽二丁目地区まちづくり整備指針」を改定し、都市機能の更新と地域課題の解決を図る方針を明確にしており、この再開発事業はその中核的なプロジェクトとして位置づけられています。
地域への影響として、まず交通利便性の向上が挙げられます。飯田橋駅へのアクセス性強化により、駅周辺の回遊性が向上し、商業活動の活性化が期待されます。また、安全で快適な歩行空間の整備により、地域住民や来訪者の利便性が大幅に改善されるでしょう。

- 交通利便性の向上:飯田橋駅直結により、駅からのアクセスが大幅に改善されます。
- 地域の活性化:住宅、オフィス、商業施設の整備により、飯田橋駅周辺エリアの賑わいが創出されます。
- 防災機能の強化:高層ビルの建設により、地域の防災性が向上します。
- 歩行者ネットワークの強化:駅前広場や歩行者デッキの整備により、地域の回遊性が向上します。
防災面では、水害等に対応した防災機能の拡充により、地域全体の安全性が向上します。近年の気候変動に伴う豪雨災害の頻発を考慮すると、このような防災機能の強化は地域にとって重要な価値を提供します。
経済面では、大規模な複合施設の誕生により、新たな雇用機会の創出や税収の増加が見込まれます。特に約250戸の住宅部分は、都心居住の需要に応える貴重な住宅供給となり、地域の人口増加と活性化に寄与することが期待されます。
まとめ|この再開発の注目点
後楽二丁目南地区第一種市街地再開発事業は、都心部における大規模再開発の典型例として、多くの注目点を持っています。
まず立地の優位性です。飯田橋駅という都内有数の交通結節点に隣接し、複数の路線が利用できる利便性の高さは、この再開発プロジェクトの最大の強みです。都心回帰の流れの中で、このような立地での大規模複合施設の開発は、住宅・商業・業務の各面で高い需要が見込まれます。
- 特徴まとめ:「飯田橋駅直結×地上35階・高さ約170mの超高層複合ビル×住宅・オフィス・商業施設整備」
- 完成予定:2030年度(供用開始:2031年度)
- 注目ユーザー層:飯田橋エリアでの居住を検討しているファミリー層、ビジネス層、投資家、商業系テナント誘致担当者
- 今後の予定:2026年度の解体工事着手、2027年度の着工に続き、2030年度の竣工を目指して工事が進行予定。テナント情報や施設の詳細については、今後の発表に注目が集まります。
2030年度の竣工に向けて、今後の進捗が注目される一大プロジェクトとして、東京都心部の都市開発の新たなモデルケースとなることが期待されます。飯田橋駅周辺の新たなランドマークとして、地域の発展に大きく貢献することでしょう。
行政資料
関連資料
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