再開発の概要|場所・事業者・スケジュール
中央区日本橋一丁目にて進行中の「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、東京・日本橋の中核を担う約3.0haの大規模プロジェクトです。日本橋駅や東京駅からもアクセス良好な立地で、老朽ビルの建て替えとともに、国際ビジネス・観光拠点としての機能を備えた複合都市空間が誕生します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋一丁目 |
| 最寄駅 | 日本橋駅(東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線) |
| 面積 | 約3.0ha(区域面積) |
| 事業者 | 日本橋一丁目中地区市街地再開発組合 (参加組合員:三井不動産、野村不動産) |
| 設計 | 日建設計 |
| 施工 | 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業建設共同企業体 |
| 着工 | 2021年度(進行中) |
| 竣工予定 | 2026年3月 |
| 用途 | オフィス、商業、住宅、ホテル、MICE施設、駐車場など |
開発される施設の内容・規模
このプロジェクトの最大の注目点は、C街区の40階から47階にヒルトン系列の最高級ラグジュアリーホテル「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が入居することです。ヒルトンの最上級ホテルブランドである「ウォルドーフ・アストリア」の日本初上陸となります。※2021年時点の情報で、既にウォルドーフ・アストリア大阪が開業済みです。


A街区(既存施設活用)
- 地上4階・地下1階/高さ約32m
- 商業・業務用途
B街区(中低層住宅・商業)
- 地上7階・地下2階/高さ約31m
- 商業施設+住宅(約51戸)
C街区(メインタワー)
- 地上52階・地下5階/高さ約284m
- 延床面積:約37万㎡
- 機能:大規模オフィス(基準階1,300〜1,900坪)、国際会議施設、高級ホテル(ウォルドーフ・アストリア東京日本橋)、商業施設、サービスアパートメント、住宅、駐車場

全197室の客室に、3つのレストランと、ウォルドーフ・アストリアを象徴するラウンジ&バー「ピーコック・アレー」、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定で、国際的なラグジュアリーホテルとしての機能を完備します。
特に「ピーコック・アレー」では、ウォルドーフ・アストリアの伝統である上質なアフタヌーンティーの提供も期待されており、日本橋の新たな文化的スポットとなることが予想されます。
現地の様子をレポート(2025年6月時点)
2025年6月時点の現地は、C街区の建設が最終段階に入りつつあり、超高層ビルはすでに上棟。外装工事や内装工事が進められており、地下歩行者ネットワークの整備も同時進行中です。
A・B街区は既存建物の改修・建て替えが完了済で、一部施設は先行して供用開始されています。現地周辺では、仮囲いや工事車両の出入りが続き、再開発完成に向けて活気ある雰囲気が広がっています。



地域・駅の変化と今後の影響
交通利便性の向上
この再開発は、日本橋川を中心とした5つの再開発区域とその周辺一帯エリア「日本橋リバーウォーク」の一翼を担っています。

川幅含め幅約100メートル・長さ1,200メートルにおよぶ広大な親水空間と川沿い歩行者ネットワークを中心とした壮大な街づくりビジョンの実現に向けて重要な役割を果たします。また東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線の日本橋駅に直結する立地は、都心部への抜群のアクセスを提供します。丸の内、大手町、銀座といった主要ビジネス・商業エリアへの利便性の高さは、オフィステナントにとって大きな魅力となっています。

都市機能の高度化
このプロジェクトは、オフィス、商業施設、ホテル、居住施設、MICE施設、ビジネス支援施設などの多様な機能を一つの建物に集約した複合施設です。地下1階から4階には、あらゆる来街者の思いに応えるコンテンツを備える商業ゾーンを形成し、日本橋エリアの賑わい創出に貢献します。
また、隣接するCOREDO日本橋とは、地上3階・地下1階で新たな連絡通路によって接続される予定で、既存の商業施設との回遊性も向上します。

都市計画(素案)の概要
歴史と近代化の融合
日本橋は江戸時代から日本の商業の中心地として栄え、現在も多くの老舗企業の本社が立地する伝統的なビジネス街です。この再開発プロジェクトは、そうした歴史的価値を保持しながら、最先端の都市機能を導入することで、新たな日本橋の魅力を創出しています。
野村證券本店建物の一部保存など、歴史的建造物への配慮も行いながら、現代的な超高層ビルとの調和を図る取り組みは、日本の都市再生における一つのモデルケースとなるでしょう。

都市計画(素案)の概要
まとめ|この再開発の注目点
- 注目ポイント:「駅直結×地上52階×高級ホテル×オフィス×住宅」
- 完成予定:2026年3月
- 注目ユーザー層:外資系企業のビジネス層、高級志向の投資家層、都市型ライフスタイル志向の単身〜DINKs層
- 今後の動き:ホテル開業・商業テナント発表・地下通路開通など、開業前の発表にも要注目!
2026年の竣工後、この複合施設は日本橋エリアの新たな顔として、国内外から多くの人々を引き寄せることになるでしょう。最高級ホテルの誘致により国際会議やイベントの開催拠点としての機能も期待され、日本橋の国際的な知名度向上にも貢献します。
また、日本橋リバーウォーク構想全体の完成により、水辺の魅力を活かした新たな都市体験の提供も可能になります。歴史的な街並みと最先端の都市機能が融合した日本橋一丁目中地区は、東京の新たな観光・ビジネスの拠点として、その存在感を高めていくことでしょう。
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業は、単なる建物の建設を超えて、日本橋エリア全体の未来を形作る重要なプロジェクトとして、今後も注目を集め続けることは間違いありません。
行政資料
・都市再生特別地区(日本橋一丁目中地区)都市計画(素案)の概要
関連資料
・「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工(2021.12.7)
・日本橋川を中心とした 5 つの再開発区域とその周辺一帯エリア『日本橋リバーウォーク』の情報発信を開始(2025.6.11)
他にも注目の再開発情報は以下よりチェックできます。続報記事も随時公開予定です。
・【神宮外苑再開発】歴史と未来が交差する都心の大規模プロジェクト|2036年全体完成予定の複合開発を解説
・【西麻布三丁目北東地区再開発】六本木ヒルズ隣接に高さ200mの超高層複合タワー誕生へ|2028年度完成予定の注目プロジェクトを解説

