再開発の概要|場所・事業者・スケジュール
東京都港区西麻布三丁目および六本木六丁目に位置する「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」は、野村不動産とケン・コーポレーションが参加組合員として関わり、六本木ヒルズに隣接する約1.6haの敷地で進行中の大規模再開発プロジェクトです。老朽化した建物の更新や、防災性の向上、緑豊かなオープンスペースの創出を目的とし、住宅、商業、業務、宿泊、寺社など多様な都市機能を集約した複合市街地の形成を目指しています。
設計は梓設計と大成建設が担当し、施工は大成建設が特定業務代行者として選定されました。総事業費は約804億円の大規模プロジェクトとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区西麻布三丁目および六本木六丁目 |
| 最寄駅 | 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅 徒歩約5分 |
| 施行者 | 西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合 |
| 参加組合員 | 野村不動産、ケン・コーポレーション |
| 区域面積 | 約1.6ha |
| 着工予定 | 2025年度 |
| 竣工予定 | 2028年度 |
| 用途 | 住宅、商業、業務、宿泊、寺社、駐車場等 |
事業は2020年9月に市街地再開発組合の設立認可を受け、2023年2月に権利変換計画認可を取得しました。当初2022年度着工予定でしたが、工期の見直しが行われ、2025年3月に着工し、2029年12月下旬の竣工を目指しています。解体工事は既に進行中で、2024年時点で相当程度の進捗が見られています。
開発される施設の内容・規模
本再開発は、A街区に地上54階、地下4階、高さ約200メートル(最高201.20メートル)の超高層複合ビル、延べ面積は約96,832平方メートルで、住宅・事務所・商業・ホテル・駐車場の多様な機能を備えた複合施設となります。、住宅、オフィス、商業施設、ホテルなどを配置します。また、B1~B3街区には地域の歴史を継承する寺社を再整備し、街の文化的アイデンティティを維持します。

A街区(超高層複合棟)
- 階数・高さ:地上54階・地下4階、高さ約200m
- 延床面積:約97,010㎡
- 用途:住宅(約500戸)、オフィス、商業施設、ホテル、駐車場等
B1~B3街区(寺社施設)
- 階数・高さ:
- B1街区:地上3階・地下1階、高さ約13m
- B2街区:地上3階・地下1階、高さ約11m
- B3街区:地上4階・地下1階、高さ約13m
- 延床面積:
- B1街区:約1,070㎡
- B2街区:約800㎡
- B3街区:約1,030㎡
- 用途:寺社施設
建物の低層部には商業施設や業務機能が配置され、中層部には住宅、高層部にはホテル機能(オペレーターは未定)が導入される予定です。また、敷地内には3つの寺社(天祖神社、西麻布稲荷神社、善光寺)が含まれており、都市開発と歴史的な宗教施設が共存する特徴的な構成となっています。
現地の様子をレポート(2025年5月時点)
地域・駅の変化と今後の影響
西麻布三丁目北東地区の再開発により、六本木ヒルズ周辺地域の都市機能がさらに充実します。新たな超高層複合施設の完成により、住宅・オフィス・商業・宿泊機能が一体となった都市拠点が形成され、地域の魅力と競争力が一層向上することが期待されています。また以下のような地域の変化と影響が予想されます。
- 都市機能の強化:住宅、オフィス、商業、宿泊機能の集約により、六本木エリアの都市機能が一層強化されます。
- 防災性の向上:老朽化した建物の更新や、補助10号線(テレビ朝日通り)の拡幅、歩行者デッキの整備により、防災性と安全性が向上します。
- 文化的継承:地区内の3つの寺社を再整備し、地域の歴史と文化を継承します。
- 経済効果:新たな商業施設やホテルの開業により、地域経済の活性化が期待されます。

権利変換計画認可のお知らせ
約804億円の大規模投資により、建設期間中は数千人規模の雇用創出が見込まれます。完成後も、ホテル運営、商業施設、オフィスビルの管理運営により継続的な雇用機会が生まれる予定です。また、高級ホテルの誘致により、国際的なビジネス拠点としての機能強化が期待されています。
まとめ|この再開発の注目点
六本木ヒルズに隣接する立地を活かし、両施設の相乗効果により、この地域が東京を代表する都市拠点としてさらに発展することが期待されます。商業・業務・居住・宿泊機能の集積により、24時間活動する国際都市東京の象徴的なエリアとなる可能性があります。また3つの寺社を敷地内に含む珍しい再開発プロジェクトとして、伝統的な宗教施設と現代的な超高層建築が共存する独特な都市景観が創出されます。これは日本の都市開発における文化的配慮の新しいモデルケースとして注目されています。
- 特徴まとめ:「六本木ヒルズ隣接×地上54階・高さ200mの超高層複合タワー×多機能都市拠点」
- 完成予定:2028年度
- 注目ユーザー層:都心での居住を希望するファミリー層、ビジネスパーソン、投資家、商業テナント
- 今後の予定:2025年度の着工に向けて、詳細設計やテナント誘致が進められる予定です。続報が入り次第、随時お知らせいたします。
野村不動産とケン・コーポレーションという大企業が主導する約804億円の大規模開発プロジェクトとして、都市再生の成功例となることが期待されています。高級ホテルの導入により、国際的なビジネス拠点としての機能が強化され、海外からの投資家や観光客の誘致に貢献します。2029年の完成時には、東京の国際競争力向上に寄与する重要な都市インフラとして機能することが期待されています。
この再開発プロジェクトは、単なる建物の建設を超えて、東京の都市機能と魅力を向上させる戦略的な都市開発として、今後の進展が注目されています。
行政資料
・港区「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業 環境影響調査書案について」
【関連資料】
・『西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業』権利変換計画認可のお知らせ(2023/2/15)
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